こんにちは。
国東夢道塾、秋吉です。
皆さん、もう11月のカレンダーには目を通しましたか?
3年生だけでなく、1~2年生の模試もあるので、
土曜の授業時間も含めて、確認しておいてくださいね。
11月末には、もう2学期末考査も控えています。
その間は自習開放のみですので、
どこで、どれだけの勉強をするのか、
計画を立てて挑みましょう。
さて、11月1日はハロウマスですね。
…皆さんの🥴?顔が目に浮かびます。
ハロウマス(Hallowmas)は、
「万聖節」や「諸聖人の日」のことで、
キリスト教ですべての聖人を記念する祝日を指します。
正式には「Solemnity of All Saints」
「All Saints’ Day」とも言います。
「聖人」とは、一般的に、徳が高く、
人格が優れていて、模範となる人物を指しますが、
宗教によって意味合いが異なります。
キリスト教では、
敬虔な生涯を送ったり、
殉教したりしたことで、
正式に崇敬が認められた人物を指します。
儒教では、
孔子や理想的な古代の帝王などが例として挙げられます。
ちょっと脱線、
「聖人」の他にキリスト教における称号で、
「福者」というものがあり、
カトリック教会が、個人の生涯を厳密に調査し、
その生涯がキリスト教の模範となる聖性を備えている
と認めた信者に与える称号です。
なんと、
国東市から、
この福者が誕生していることは知っていますか?
安土桃山時代のペトロ・カスイ・岐部という人物です。
国見に
ペトロ・カスイ・岐部神父記念公園があり、
銅像や教会があります。
同時代の「天正少年使節」は有名ですから、
皆さん、知っていますよね。
この、ペトロ・カスイ・岐部
日本人として初めてイェルサレムを訪問するなど、
近世初頭の日本人の中で最も世界を渡り歩いたため
「日本のマルコ・ポーロ」
「世界を歩いたキリシタン」
と呼ばれています。
キリシタンへの弾圧が激化していく中、
同じキリシタンを励ますために、あえて日本へ戻り、
キリスト教を棄てるよう拷問にかけられますが、
1639年、最期まで信念を貫き、殉教します。
当時も多くの殉教者とともに福者へ、との声もあったようですが、
キリスト教が禁じられていたため、調査ができず、
歴史に埋もれるかと思われましたが…
2008年、長い年月をかけ、
福者に認定されました。
オペラや朗読劇、一生の漫画化もありました。
さて、ハロウマスの話に戻ります。
またまた暦の話になりますが、
まず、世界で一番使われている「西暦」
これはイエス・キリストの誕生を起点としています。
6世紀に提案され、731年に広まり、
16世紀にはヨーロッパ全土に普及しており、
現在でも使われていますね。
それ以前のユダヤ暦は、
日本の旧暦と同じ太陰太陽暦であり、
前3761年10月7日を起点としています。
最大の特徴は、
日は日没から始まる
とされていることです。
つまり、日が沈んだ時点で次の日カウントされていました。
現代の一般的な暦に合わせるにつれて、
「前夜」が認識されるようになります。
これが「イヴ」です。
この英語の「eve」は、
「even」が省略されたもので、
「evening(夕方、夜)」が由来です。
さて、前夜である10月31日の夜は
このハロウマス(Hallowmas)のイヴ(even)
繋げると、
皆大好き
Halloween!!👻
と、いうワケです。
ハロウィン自体は、
ケルトの新年のお祭りで、
収穫を祝い、
先祖の霊が家に帰ってくる
と考えられたものです。
日本のお盆のようなものですね。
お盆も「地獄の釜の蓋が開く」と言われるように
邪悪なものも一緒に死者の世界からやってくるので
それよりも恐ろしい姿になり、
邪悪を寄せ付けないために変装をします。
現在ではこの変装、仮装、コスプレが
メインの楽しみ方になっていますね。
キリスト教は、この習慣を抑えるために
あえて、ハロウマスを定め、
翌日の11月2日を「All Souls’ Day」とし、
キリスト教で全ての死者の魂のために祈りを捧げる日としました。
「万霊節」「死者の日」と呼ばれたりします。
丸ごとキリスト教の行事にしてしまったというワケです。
行事1つとっても、
由来、歴史、英語、文化、宗教…
色々なことが学べます。
もらったお菓子で糖分補給などしつつ
秋を満喫したら、

11月末には、
全国共通テストまで
あと50日となります。
計画的に
がんばりましょう。